あしたの私に会いに来て…

いつかまたあなたに逢えるなら。その時はもっとステキな私で逢いたい。

私&大切な人たち

サヤカ

Author:サヤカ
26歳 会社員
B型
音楽をこよなく愛するケータイマニアです

何かございましたら
*メール:sayaka38ca@ヤフー*
もしくは鍵コメにて。

当ブログは無期限放置になりました。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

今も私は、日々言葉を綴っています。
皆さんから貰った、たくさんの気持ちを胸に頑張ります☆

みんないつもありがとう♪

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彼の愛。

彼と初めて夜を過ごした。
だけど、彼は私をただ抱きしめるだけで
ひとつになる事はおろか
キスすらしなかった。

目が覚めると、目の前に彼の顔があって
しばらく見ていると、彼がゆっくりとまぶしそうに目を開けた。

「おはよう」
そういって優しく笑う彼の姿に
これは夢なんかじゃないって思った。

3月24日の朝を迎えた私と高本さん。

だけど私は昼前から用事が入ってしまったし
高本さんは高本さんで自分の家に戻らなきゃいけなくて。

高本さんの車で私のマンションに着くと
彼は一目をはばからず私を抱きしめた。

その時私は、はっとした。


見られたらマズイ。


それまで私の頭の中から消えていたその現実は
急に私の心を支配してしまって
私は彼の体に手を回し返す事ができなかった。


彼はそんな私に気づく事なく私から離れると
とても幸せそうに笑った。
私はすごく複雑だったけど、
彼があまりにも幸せそうに笑うもんだから
思わず笑みがこぼれてしまった。




一日の終わりを迎えようとしていた23時過ぎ。
高本さんからメールが来た。

「ヤバイよ。
朝まで一緒にいたのに、また会いたくなってしまった。
昨日も一日一緒にいて、更にサヤカの事がわかって、何か惹き込まれていってる。
いろんな事があると思うけど、信じる事はいつかきっと大きなチカラになるよ。
俺と一緒にいてくれてありがとね。
サヤカの事は、俺が守っちゃるけん。」


信じる事はいつかきっと大きなチカラになる―。
高本さんが、この言葉に込めた想いは、私のチカラになろうとしてた。

ヒロくんとの日々は、遠回りしたけど
最後の最後に、彼との再会だけを信じ続けて
私はある意味やり遂げた。

中身は全く違っても、「信じる」という心は同じ。

今私が信じたいと思うのは
高本さん自身と
それから
高本さんと私の未来。

今のままなら、私と高本さんに
未来はない。

だって法律も、周りの目も
私たちを許さないから。

私も素直に、高本さんに逢いたいと思った。
しかも、その想いは自分が思うよりも強かった。
最後に車の中でぎゅってしてくれた
あの感覚が忘れられなかった。

そんな気持ちをメールで返したら
高本さんからとんでもないメールが返ってきた。

「やっぱ今から会いに行く事にする。
じゃあね。」


…って

ちょっとうちまで何kmあると思ってんの!!!

高本さんの家と私の家は70kmくらい離れてて
高速使っても1時間以上かかる。

外は雨
時間は23時半になっていた。

こっちに来る途中に何かあったら…
そう考えると、とてつもなく怖くって
メールで何度も止めたけど
彼は全く聞く耳を持たなかった。


それから1時間を過ぎても彼はうちに来なくて
心配でいてもたってもいられなくて
部屋を出てマンションの前に出ると
ちょうど彼の赤い車がやってきた。

「ちょっと!!!
本当に来ちゃったの!?」

「だって行くって言ったじゃん。
俺は嘘なんて言わないし、サヤカに逢えるなら何でもする。」


高本さんは、想いが通じ合ってから
私に対してとても優しくなった。

元々優しい人だとは思っていたけど
恥ずかしげもなく、甘い言葉を私にかけるようになっていた。

それは嬉しくもあり
だけど一方では不安にさせるものでもあった。

彼は既婚者だ。
奥さまがいる。

私は何か騙されているのかもしれない。
彼は何かを企んでいるのかもしれない。

それでも、彼が見せるいろんな表情が
私には嘘だと思えなかった。


雨は上がっていて
高本さんは私に見せたいものがあるからと、車に乗るように促した。

数十分車で行くと
とある山を上っていく道にたどり着いて明らかに普通の道じゃないし
何か出そうなその気味の悪い雰囲気に
私は言葉を失っていた。

そんな私に気づいた高本さんは
「俺を信じろっつーの。」
そう言って、左手で私の右手を強く握った。

だから怖くなかった。
高本さんが、隣にいてくれるだけで
私は驚くほど強くなれた。

上り始めて10分くらいかな。
突然視界が開けて
数台の車が、ライトもエンジンも切って
停まっている。

高本さんは一番先端まで車を持っていくと
同じようにライトとエンジンを切った。

「これ、どうしても一緒に見たかった。」

そういってフロントガラスの向こうを指差す高本さん。
私はそれを見た瞬間に、息を飲んだ。

目の前には、これまで見た事のないほどの
キラキラした夜景が広がっていて
私は、胸がいっぱいになってしまった。

高本さんは、わざわざ会いに来てくれた上に
私にこんなにステキな景色を見せようとしてくれた。

それだけで、十分だった。

真夜中の暗闇に停まった車の中で
私は高本さんに抱きついて
「ありがとう」を囁いた。

人目を気にしなくていい恋愛。
本当はそれが当然なはずなのに
私たちにはそれが手の届かないものであって

あの空間とあの時間は私たちにとって数少ない
人目を気にせずに抱きしめあえる瞬間だった。

それでもなお、私と高本さんは
キスを交わす事はなかった。
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