あしたの私に会いに来て…

いつかまたあなたに逢えるなら。その時はもっとステキな私で逢いたい。

私&大切な人たち

サヤカ

Author:サヤカ
26歳 会社員
B型
音楽をこよなく愛するケータイマニアです

何かございましたら
*メール:sayaka38ca@ヤフー*
もしくは鍵コメにて。

当ブログは無期限放置になりました。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

今も私は、日々言葉を綴っています。
皆さんから貰った、たくさんの気持ちを胸に頑張ります☆

みんないつもありがとう♪

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温もり。

お通夜の夜、むねりんはいつもどおり23時半ごろ電話をしてくれました。
「大丈夫?」
って。

彼も今回はよほど心配をしたんだと思う。

彼の腕の中で泣きながら眠りについた事
彼の温もりにどれだけ救われたかわからないけれど
同じくらい申し訳なかった。

彼は翌朝まで仕事。
少しでも安心して仕事してほしい。
そう思って、わざと明るい声なんか出したりして平静を装った。

その時私とミキちゃんは、街中のカフェにいて
むねりんは私が意外に大丈夫で友達と飲みに来ていると思ったみたい。

いつもみたいに5分くらい電話して
その時に彼は言ってくれました。
「明日、うちの近くで電車か高速バス降りて」

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葬儀を終えて同級生に家まで送ってもらう途中
「来年から甲子園見るたびに悲しくなると思う」
って言った私に、運転してた子が
「それは違うよ。
あの歌は、元気に走り回ってたケンイチくんの笑顔を思い出す歌。
だから悲しい歌なんかじゃないよ。」

って言った。
言いながら彼女も泣いていた。

お通夜だって、現実を突きつけられて辛かったけれど
葬儀は比べ物にならなくて。
出棺されて火葬場に向かった彼は、もう天国へと向かって行くんだ。
最後に触れた彼の頬の冷たさが、どうしても忘れられなくて。

大事な大事な、心の一部をなくしてしまった気がした。
もう、どんなに演技をしても、笑える状況じゃなくなっていた。

家に着いて、今度は自分の家に戻る準備をする。
1日仕事休んでしまったから、次の日は意地でも出社しなきゃいけない。

思考回路がほぼ停止してしまった頭で
恐らく必死になりながらむねりんにメールを送った。
「●時過ぎに着く高速バスに乗ります」

心配かけてごめんね、とか
私は大丈夫だよ、とか
そんな事、言えなかったし考える事すらできなかった。

すぐにむねりんから電話がかかってきて
彼は必死に私を励まそうとしてくれたけれど
私は…ただ涙が止まらなくて。
彼の問いかけに、「うん」とか「うぅん」とか言うのが精一杯だった。

高速バスに乗って、ただひたすら空を見ていた。
この空のどこかを、今彼は天国に向かっているのだろうか。
私の腕の中には、彼の葬儀でもらった百合の花束。

ふと見つけた雲に、私は息を飲んだ。
それはまるで、1人の少年が疾走していて、その背中に大きな羽が生えているみたいだった。

ケンイチくん…!

単なる偶然なのに、私にはあれが彼だとしか思えなくて
腕の中の花束を抱きしめながら、空を見つめて泣いた。


高速バスを降りると、約束どおりむねりんが迎えに来てくれていて
私はただ一言「ごめん、ありがとう」って言って車に乗り込んだ。
うつむいたまま、彼の顔を見る事なんてできずに。

彼の家に向かう途中も、さっきの雲の事が忘れられなくて
思い出したら涙が止まらなくなってしまった。
花束の中に落ち続ける涙に、むねりんはただ無言で車を走らせた。

彼に連れられて、ようやく彼の部屋のある2階に辿りついた。
その瞬間、緊張の糸が切れてしまって
私はその場にへたり込んで、その花束を右手に持ったまま
涙を拭う事もせずにひたすら泣き続けた。

彼は私のすぐ左に寄り添って、
そして自ら、私の手を取って無言のまま一生懸命、優しく握っていてくれた。
ずっとずっと、しっかりとその大きな手で。
あの時は考えられなかったけれど、私は彼の温もりに支えられてたんだ。

多分30分くらい泣き続けて
ようやく少し落ち着いた頃、彼は飲み物を取りに1階へと降りていった。

涙をやっと拭いて立ち上がって、窓辺に向かった。
彼の部屋からは大きな空がよく見える。

雲1つない。

ケンイチくんはもう、天国にたどり着いたのかな。
ねぇケンイチくん。
みんなあんなに泣いてたよ。見えてた?
私たちの声は、ちゃんとあなたに届いた?
聞こえてる?
ねぇ…ねぇ…
どうして逝ってしまったの…

私は空を見つめながら、再び涙を止める事ができなくなってしまって
必死に声を押し殺して泣いた。
部屋に戻ってきたむねりんは、そんな私の様子に気がつくと
「何してんの?」
って、安心させるような優しい声で尋ねた。
「空、見てたの。」
ようやく搾り出すようにそう答えたけれど、やっぱり涙は止まる気配もなくて
むねりんはそんな私を、背後からしっかりと抱きしめてくれました。
頭を、私の頭にくっつけて。
私、むねりんにこういうふうに抱きしめられるの、すごく好きだった。

またこうして、後ろから包み込むように抱きしめられる日が来たらいいのにと何度も願ったけれど
こんなふうにしてそれが叶ってしまうなんて残酷すぎる。

少なくとも今思い返せば、彼がいてくれたからどうにか過ごせたんだけど
あの時の私は、

すごく嬉しかったはずなのに、そうは思えなくて。

夜が近づくに連れて
私の心を、真っ暗な闇が支配してしまおうとしていた。

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