あしたの私に会いに来て…

いつかまたあなたに逢えるなら。その時はもっとステキな私で逢いたい。

私&大切な人たち

サヤカ

Author:サヤカ
26歳 会社員
B型
音楽をこよなく愛するケータイマニアです

何かございましたら
*メール:sayaka38ca@ヤフー*
もしくは鍵コメにて。

当ブログは無期限放置になりました。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

今も私は、日々言葉を綴っています。
皆さんから貰った、たくさんの気持ちを胸に頑張ります☆

みんないつもありがとう♪

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最低。

翌朝。

眠りが浅かったせいか、何だか体がダルかった。
私はむねりんの腕の中目を覚ました。
目の前には大好きな人の顔。

でも…

幸せとか幸せじゃないとか
そういう事考えるよりも

しっかりしなきゃ、仕事だしって想いの方がずっとずっと強かった。

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休みだったのに、むねりんは私を送るために起き上がって
優しい顔して私の髪の毛を撫でて「おはよう?」って言った。

午前7時、すごく寒い朝だった。
寒さを感じられる事、本当はすごく大切な事なんだ。
生きているという証だから。

運転席のむねりんは、私に「寒いね」って話しかけて
私も「うん、寒いねぇ」って答えて
彼は震える手を、握っていてくれた。

駅まで送ってもらって特急で出勤しようと思ったんだけど
気がつくとその道は違っていた。
「むねりん、この道違うくない?」
「いいよ、会社まで送る。」

彼の家から私の会社まで約70Km
連日彼には迷惑をかけ続けていたから
悪いなぁと思って断り続けたんだけど
彼はいいよっていって高速に入った。

何を話したっけ。
1時間かかる道のりを。
多分何かを話したんだけど、正直全く思い出せない。
ただ、その間もずっと彼の手の温もりを感じていた事
彼が、私の指にはめられた指輪をなぞったりしていた事
そんな事ははっきりと覚えている。


会社に着いて、仕事を始める。
最悪な事に、その日は朝から救命講習を受ける事になっていた。

練習用の人形に向かって呼びかけて
人工呼吸して、心臓マッサージして…

何で助けられなかったんだろう。
どうして助からなかったんだろう。

これから先、ケンイチくんと同じような悲しい逝き方をする人が少しでも少なくなるように
私はここでちゃんと勉強しておかなきゃいけないって
そういう気持ちがないわけじゃなかったけれど

拭っても拭ってもあふれてくる涙に、講習途中だったけど
私はトイレに駆け込んだ。

あまりにも酷なその講習は3時間も続いて
終わってケータイを見たらメールが2通。

むねりんと…史斗くん。

むねりんからのメールは
「無事こっちに到着したよ。
仕事頑張って。」

って。
あえて、なのかそうじゃないのかわからないけど
私がケンイチくんの死でかなりのショックを受けている事は何も触れてなかった。

無事を知らせてくれた。
それはすごくありがたい事で。
そして思ったの。
むねりんたち消防士さんは、連日人の命を助けるために仕事してるんだ、
それって純粋にすごい事。いろんな意味で。

私からは、
「ダメだ…人形に向かって救命してたら、何でケンイチくんは助からなかったんだろうって思って涙が止まらな
い。
ここでちゃんとできるようになって、これから先は誰も死なないで済むようにしたいって想いもあるんだけど。
むねりんたち消防の人たちはすごいね。
こんな仕事を日々やってるなんて。
また昼休みにでもメールするね。」

って返した。

結局昼休みには忙しくて連絡できなかったんだけど
夕方彼の方からメールが来ていた。
「頑張ってるみたいやね。
今夜は早めに電話する。
残業も頑張って。」


…それだけ?

たしかにむねりんは、ケンイチくんの事を知らないし
むねりんが同情してくれたからってケンイチくんは返ってこないし

わかってる。
わかってるんだけど。

私の苦しみに、興味はないの?
面倒だと思ってるの?
やっぱり、私とむねりんとの関係は、終わりに向かってるの?

朝まであんなに助けてもらったのに、私はわがままなんだろうか。

苦しい思いや葛藤や
そういう負の感情を、他の誰でもない愛する人にわかってもらいたいと思うのは
私がまだ幼稚な考えしかできないからなんだろうか。

もうむねりんには、この話はできない。
たまらなく寂しい思いがした。

一方で、史斗くんからのメールはこうだった。
「風邪ひきました。
サヤちゃんは元気かな?心は泣いてるかもしれないけど
せめて体だけは大事にせないかんよ。
こんな事しか言えないけど…お仕事頑張ってね。」


正反対。
史斗くんは、私の心の傷を気にしてくれている。

史斗くんには逢った事がない。
むしろ声だって聞いた事がない。
ミキちゃんに見せてもらった写真と、すでに数十通やりとりをしたメールだけ。

それなのに彼は、私がほしいと思った言葉をくれる。

本当なら、私はそれをむねりんに聞いて欲しいと思ってたんだけど
どうもそうする事はできなくなってしまったから
苦しい胸のうちを、逢った事もない史斗くんにだけ打ち明けた。

彼は、そんな私の苦しみに、真剣に向き合ってくれている。
返ってくるメールの文面から、私はそう確信した。

私は、むねりんでは埋められない心の隙間を
こうして逢った事も声を聞いた事もない史斗くんに求めてしまうようになってしまいました。

それに気づいて我に返ったとき、
たまらなく自分がイヤになってしまうのに

それでも今の私には、近くで支えてくれる人が必要みたいで。
きっとこういうのを、「人を利用する」って言うんだろう。

最低だ、私。
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